健康
Health care
いのちまで人まかせにしないために
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いのちまで人まかせにしないために
2022.06.25
もう間もなく梅雨明けを迎え、☀️暑〜い夏がやってきます😵💦
体調の管理は、万全ですか?
夏本番を前に「熱中症対策」について知っておくべき知識をお届けします。
是非、夏場の〝バイオハック〞※にお役立てください!
※「バイオハッキング(biohacking)」は、身体の内外の環境を整えて、主体的に健康の最適化を図る手法である。『シルコンバレー式 自分を変える最強の食事』の著者デイヴ・アスプリー(Dave Asprey)が提唱した。健康法としてマイナーな存在であったバイオハックは、いまや主流となり、メリアム・ウエブスター社が「バイオハッキング(biohacking)」を辞書に加えています。
世界の年平均気温は19世紀後半以降、100年あたり0.72℃ずつ上昇しています。
1℃に満たないなんて、「温暖化も大したことじゃない」と思ってしまいますが、これは地球全体の話であって、どこの地域も同じように変化しているわけではありません。
気温上昇率が大きい北半球の中緯度に位置する日本は影響を受けやすく、この100年で1.2℃暑くなっています。
特に東京などの大都市は「ヒートアイランド現象」による気温上昇により平均気温がこの100 年あたりで3.2℃上昇しています。
地球温暖化は温室効果ガスの増加と自然変動が重なったために起こるとされていますが、身近な気温は都市化の影響のほうが大きいようです。
日本の主要都市の気温はどのくらい上昇しているのか?については、こちらをご参考になさってください。
→ 都市の気温はどのくらい上昇しているのですか?(気象庁HP)
日本は世界の中でも特に気温上昇が大きく、都市化が進んだ地域ほど平均気温が高く推移しています。
下のグラフを見ても、日本は長期的に気温が上昇傾向にあって、特に1990年以降の変動が激しいことが分かります。
昔と比べて日本は暑くなっているのです!
尋常ではない真夏の日本の暑さ、、、
外ではミネラルウォーターのペットボトルを持っている人を多勢見かけます。
熱中症の予防には水分の摂取が重要であると、しきりに水分摂取が勧められています。
そして各メディアも「熱中症の予防に水分補給を」と連呼しています。
しかし、本当は「いくら水分を摂取しても熱中症は予防できない」と指摘するのは、新潟大学名誉教授の岡田正彦氏です。
岡田教授は『医者が絶対にすすめない「健康法」』PHPなど複数の自著でその理由を、こう説明しています。
熱中症は、体温が40度を超える状態が続いたときに起こるもので、心臓や肺の活動が急激に弱ってしまいます。
あくまで、高い温度にさらされて体温が上がることが問題なのであって、水分は補給しなくても同じです。
いくら水を飲んでも、炎天下で運動したりすれば、必ず体温が上昇し、熱中症の危険が高まります。
熱中症は水を飲んで予防できるほど生やさしいものではありません。
熱中症を予防する唯一の方法は、体を長時間、高温にさらさないことしかないのです。
そして岡田教授は、このような見方を示しています。
水分が足りないこと、つまり脱水ももちろん命にかかわる重大問題ですが、熱中症とは異なるものです。
誤ったキャッチフレーズが、日本人をペットボトル症候群にしてしまったのかもしれません。
そして、ヤバイなと感じたら、冷やす部位は「首」「脇の下」「股間」などです。
覚えておいてくださいね!
なるほど、水分摂取で予防できるのは、脱水症ですよね。
熱中症と脱水症が混同されている傾向については注意が必要です。
1年を通じて発汗の平均は1日あたり600ccで、夏季には1リットル以上も汗をかきます。
補給すべきものは次の3つです。
1リットルの汗に対して、
ミネラルウォーター:1000cc
塩分:5グラム(塩水は下痢を起こし、腸に傷をつけますから避けましょう)
ビタミンC: 100ミリグラム(野菜や果物を食べましょう)
ところで水分の摂取についてですが、体内に水分を保持する能力は、個人によっても年齢によっても違いがあります。
一般に若いときは水分保持能力が高く、歳をとると低下しますから、高齢者は脱水しやすいのです。
また、高齢になると喉が渇いても、それを感知する能力が低下するので、高齢者は早めに水分を補給したほうがよいと勧められます。
高齢の人が熱中症になった場合、脱水も伴っていると考えましょう。
熱中症、脱水症に関係なく、高齢になったら「意識して」適度に水分を摂取しましょう!
チビチビと飲むのが、吸収率を高める秘訣です。
水分の欠乏は「便秘」の悪化にもつながります。お忘れなく!
そして、屋内での熱中症の予防には「エアコン」を使用して、室内の温度と湿度を下げることが必須です。
高齢者には、気温上昇に鈍感な方も多くいらっしゃいます。
室内に「温度計・湿度計」を設置し、体感に関係無く室温が上昇したらエアコンをつけることを習慣にしてください。
一方幼い子どもは、大人のように汗腺が発達していないため、たくさんの汗がかけません。
ですから屋外の車などに置き去りにするのは、絶対に避けなければならないのです!
近年の日本の夏は、尋常ではない暑さです…🥵💦。