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いのちまで人まかせにしないために

猛暑による体温上昇は、心筋を傷つけ心機能を低下させる

2022.07.02

観測史上最も短い梅雨があけ、各地で猛暑日が観測されています🥵💦

 

Hot summer or heat wave background, glowing sun on orange sky with thermometer

 

日本の夏は暑〜い!☀️

ハーバード大学が全米135都市の65歳以上の男女370万人の慢性疾患に関する1985年〜2005年の長期データを解析した研究によれば、温度が1度上昇すると死亡率が上がると報告されています。

高齢者では慢性疾患による死亡率が2.8%〜4%上昇。

死亡リスクは、糖尿病患者で4.0%、心臓発作の既往歴のある人では3.8%、慢性肺疾患の人では3.7%、心不全のある人では2.8%と上昇傾向が示されたといいます。

気温が上がると、当然ながら体温も上昇します。

人体は熱中症から守ろうとして、体温を下げようと心臓をフル回転させ血液循環を促進し、放熱させようとします。

つまり、心臓に負担がかかるということです。

 

Severe heartache, man suffering from chest pain, having heart attack or painful cramps, pressing on chest with painful expression.

 

近年の研究では、高熱=体温上昇で生じた炎症によって心筋が傷つけられ、心機能が低下することも報告されています。

東邦大学佐倉病院循環器センターの東丸貴信教授は『日刊ゲンダイ』の記事で次のように述べています。

汗をかいて脱水傾向になると、血液の循環量が減少する。

そうなると血管は収縮し、血液も粘っこくなって血栓(プラーク)ができやすくなるのです。

 

暑さは、心臓に負担をかけます。

 

炎天下などで高温にさらされ虚血状態になると、心臓病の既往がある人では、心臓の負担が増大し、心不全を引き起こすリスクを高めます。

高齢の人には、心臓弁膜症で手術したり、不整脈の一種である心房細動のある人がいます。

心臓は脱水にめっぽう弱く、高齢者は脱水しやすいことからも、猛暑には十分な注意が必要です。

 

Cheerful interracial couple with sports bottle jogging and looking at camera outdoors

 

真夏の炎天下にもかかわらず、屋外でジョギングする人がいますが、それは心筋を傷つける無謀な行為です。

健康に良かれと思った行動が、逆に命取りになることもあるのです。

今年の夏は、記録的な猛暑になることが予測されています。

真夏の猛暑は、お休みの時間であるとの認識が大切です。

屋内の涼しい環境で、ゆっくりとお過ごしください。

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