健康
Health care
いのちまで人まかせにしないために
Health care
いのちまで人まかせにしないために
2023.10.27
近年、化学合成された有害な食品が社会に溢れ、原発事故による放射能漏れやワクチン後遺症、医薬品などの薬害も後を断ちません。
そして多くの人はお腹の中に、万病の元となる有毒な腐敗産物を溜め込んでいます。
もはや「デトックス(解毒)」は、必須の日常的習慣とせざるを得なくなっています。
ところで「玄米食」には、以下のような様々な健康効果があることが知られていますが、実は「デトックス」にも有効なのです。
これは、あまり知られていないかもしれません…。
目次
日本人の1日あたりの食物繊維の目標量は、男性20g以上、女性18g以上が設定されていますが、目標量を下回っているのが現状です。
また、健康予防の観点から考えると、成人では食物繊維を1日24g以上(できれば1,000kcalあたり14g)とるのが理想とされています。
1日3回のごはんを白米から玄米に変えるだけで、プラス5gの食物繊維をとることができます。[1]
現代の日本人は、美容・健康に必要な栄養素であるビタミンやミネラルが不足気味です。
玄米には、ビタミンE、ビタミンB群、鉄、マグネシウム、カリウム、マンガン、亜鉛などの野菜にも多いビタミン・ミネラルが含まれます。
脂肪が気になる男性30人が2ヵ月間玄米食を続けた結果、玄米食が体重管理に役立つというデータを、琉球大学医学部と豊見城中央病院の共同研究で発表しています。[2]
玄米は白米よりも糖の吸収が穏やかです。
糖の吸収しやすさを示すGI値(グリセミック指数)は、白米82.5に対して、玄米は58.7です。
また、白米食をしたグループと玄米食をしたグループを比較すると、玄米食をしたグループのほうが、健康状態がよいというデータも発表されています。[3]
琉球大学医学部の研究によると、玄米に含まれる「γ-オリザノール」の働きによって、脂肪の多い食事を欲しなくなることが分かっています。[4]
最近では、日本だけでなくアメリカ等の大学でも、玄米の健康成分[フェルラ酸、IP6(フィチン酸)、GABAなど]が研究され、研究結果は多くの学術論文としても発表されています。[5]
美容に役立つビタミンB6、ビタミンE、フェルラ酸などの成分が、玄米には含まれています。
モデルなど美容に気をつけている方々は、白米などの精白した穀物を食べず、玄米などの未精白穀物を常食している方も多いようです。
玄米を食べている人は、「グルタチオン」と「イノシトール」を普段から日常的にしっかりと摂っているので放射能障害にかかる心配はない。
なぜなら玄米の、糠・胚芽にこの成分が入っているので、それによって放射能が排除されるからです。
こう仰るのは、自然医学の提唱者で「千島・森下学説」でも知られる森下敬一先生です。
それを裏付ける実例として森下先生は、自著に次のように綴っています。
1945年 8月9日、長崎に原爆が落とされたとき、爆心地から1.4kmという近距離にあった浦上第一病院で秋月振一郎先生は仕事をしておられたので、病院にいた60〜70人の患者さんと共に秋月先生ご自身もかなり大量の放射能を浴びられました。
この病院は丘陵地帯にありましたから、下の市街地で被爆をされた傷病者たちが山を這い上がってきました。
原爆によって衣服も食べ物もすべて一瞬にして灰になる。
もう何もなくなるわけです。
皮膚の組織が溶けて、ツララのように垂れ下がった皮膚を引きずりながら山を這い上がってこの病院にやって来た方も相当居られたそうです。
そのとき、秋月先生は自分の病院の地下に大量の玄米と味噌と塩が備蓄されていることを思い出されたのです。
それは、沖縄がやられたらアメリカ軍は九州に上陸してくるだろう。
そしてそれは長崎から入って来るはずという予想の元に、日本陸軍はその進撃をこの丘陵地帯で食い止めろ、九州に於いて米軍を完璧に阻止せよ、との厳命を受けていたのです。
そしてその拠点の一つとして、この病院の地下に鉄筋コンクリートの倉庫が造られ、そこに食料が備蓄されました。
原爆が落ちて診療に必要なものも食べ物も何もかも無くなったときに、先生は、病院の庭にテントをこしらえ、そこで被爆された方々に玄米のお握りを与えられました。
玄米ご飯に梅干しを入れて塩だけで握る、味噌がある間は味噌でも握りましたが、無くなってしまってからは塩だけで握りしめたお握りを与えました。
そして不思議なことに、この病院からは原爆症の方が職員を含め一人も出なかったんです。
すべての人が大丈夫だったのは、この玄米の糠、胚芽に「グルタチオン」と「イノシトール」が含まれていたからです。
グルタチオンは、グルタミン酸、システイン、グリシンという3つのアミノ酸が連なったペプチドです。
動物や植物、微生物の細胞の中に存在しており、人間の体内では皮膚や肝臓などに多く含まれます。
ありとあらゆる生命体の基本にある、組織呼吸酵素である〝強力抗酸化物質〞で、生命を維持するのに欠かせない成分ですが、年齢や紫外線の影響により減少しやすいという特徴があります。
グルタチオンは酸化を防止する物質で、毒物や薬物を抱合させる働きがあり、解毒の際に使われます。
最近ではグルタチオンを「ワクチンデトックス」に用いる医師もいます。
東京原宿クリニック院長の篠原岳医師(医学博士)もその一人です。
ワクチン後遺症に悩まれている方は、相談してみてはいかがでしょうか。
グルタチオンは、玄米の他に、例えば唐辛子、にんにく、たまねぎ、ブロッコリースプラウトなどにも含まれています。
特に玄米の胚芽、ビールの酵母の中にグルタチオンはたくさん含まれています。
イノシトールとは、米糠由来の糖アルコールの一種で、古くから食経験が豊富で体内でも合成され母乳にも含まれるビタミン様物質(ビタミンB群)です。
最近ではイノシトール6リン酸(イノシトールIP6)という用語で、欧米の論文などに出てきます。
これが非常に強力な放射線排除作用を持っています。
森下先生は、原発事故などで予測できない大量の放射線を浴びた場合、即効性があるのはどちらかというとイノシトールの方だと言及しています。
またこれは50年以上も前の森下先生による実験ですが、グルタチオンは葉緑素(クロロフィル)によって活性化されることが判明しています。
したがって、生態にとって葉緑素を摂ることもいろいろな病気の予防・治癒に繋がっていきます。
クロレラは直径3~8μm(ミクロン)のほぼ球形の淡水性単細胞緑藻類の総称で、主に湖沼や河川などに生息しています。
光合成によって生長し、人間をはじめとする動植物の細胞が2分裂しながら増えていくのに対し、クロレラは20時間で4分裂という驚異的なスピードで細胞分裂を繰り返します。
地球上に生息する植物は、その多くが葉緑素のクロロフィルaとクロロフィルbを持っており、クロレラもその両方を持っています。
約20億年前から存在していたとされるクロレラは、まさに地球の植物の原点ともいえる生き物なのです。
ヤエヤマクロレラは、石垣島で培養されており、植物性タンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラル、ルテイン等が豊富に含まれている。
クロレラとしては重金属等の毒素を排出するデトックス効果や、生活習慣病の症状緩和、抗酸化、抗炎症、免疫賦活など多数の論文が過去20年で発表されています。
ちなみに筆者は、八重山クロレラのサプリを愛用しています。
そしてケルセチン。
ケルセチンは、タマネギやブロッコリーなど、身近な野菜に豊富に含まれているポリフェノールの一種です。
抗酸化作用、抗炎症作用、降圧作用など、さまざまな生理作用があることが報告されているケルセチンですが、これも意外と放射能排毒に効果があるといいます。
ケルセチンはフラボノイド系の物質で、強力な抗酸化力で細胞の核であるミトコンドリアを守りつづけます。
また日本茶に含まれる「エピガロカテキンガレート(タンニン)」がスパイクタンパクと結合しやすく、血中濃度を薄めることでデトックスし、血栓による後遺症を予防する、というのは大阪市立大学医学部名誉教授の井上正康先生です。
弊社の書籍などの表記は、ここに採り上げたような自然の食べ物に含まれる健康成分を「薬」、石油などから化学合成された薬剤を「クスリ」として区別しています。
森下先生は、〝原則として玄米の糠を食べている人は心配いりません〞と断言しておられます。
そしてさらに、
ずっと玄米食をやっていて、「自律神経がマイナス、 消化管もマイナス」 だったのが、一部消化管がプラスになり始めるといった方々が多くみられますが、これは消化管の若返り現象が起こっているということです。
腸内細菌叢も変わってきているので、こういう状態が起こっている方は、放射能障害ということを引き起こされる心配はまずないと考えてよろしいのです。
現代の生活の中で過敏になりすぎている放射線に対しても、玄米食が有効だということを改めて理解していただきたいと思います。
このように玄米食はスーパーフードのような健康効果があります。
しかし肝心な点は、玄米食がもたらす健康効果は、「大腸を衛生的に維持している人だけ」が享受できるものだということです。
腸内に便を溜め込んでしまっている人にはむしろ逆効果で、腐敗発酵を促進させ、悪玉菌が増殖、悪くするとSIBO(シーボ、Small Intestinal Bacterial Overgrowth、小腸内細菌異常増殖)という、小腸で細菌(バクテリア、bacteria)が異常に増えすぎることによってお腹の張りやゲップ、胃酸の逆流、下痢や便秘など多くの不調をひき起こす病気につながります。
玄米食や発酵食品を食習慣にしようとする方は、まずは「大腸のお掃除」が優先だとご理解ください。
腸内細菌のバランスは、健康状態の結果であって、有益な細菌を投与したりすることで健康状態が回復するわけではありません。
食品業界のCMの悪影響なのか、多くの人が原因と結果を履き違えています。
実は、弊社にお寄せいただくご相談には、こうした事例がかなり多くあります。
ところで弊社代表の花澤久元は、1日1食(夕食のみ)の食習慣で玄米食の愛用者でもありますが、食べているのは「独自の玄米クリーム」です。
ご興味があれば、以下のURLからご覧いただけます。
https://www.mihoseiyaku.co.jp/info/chou2_hasshi/ceo/玄米クリーム/
References
1.白米ごはん150g×3杯と玄米ごはん150g×3杯に含まれる食物繊維の量を比較(白米:1.35g、玄米:6.3g)、食物繊維はプロスキー変法の分析値を使用
【参考】
令和元年国民健康・栄養調査結果の概要[厚生労働省]
日本人の食事摂取基準2020年版(八訂)[厚生労働省]
日本食品標準成分表2020年版(八訂)[文部科学省]
2.Br J Nutr 111: 310-320, 2014
3.Br.J.Nutr.(2019),121,1389-1397
4.Diabetes 61: 3084-3093, 2012
5.Shoujiro Ogawa, Kiriko Takafuji, Sumi Tsubuku, Yukiko Horie, Shigeo Ikegawa, Tatsuya Higashi, “Isotope-coded derivatization based LC/ESI-MS/MS methods using a pair of novel reagents for quantification of hydroxycinnamic acids and hydroxybenzoic acids in fermented brown rice product.”, Journal of Pharmaceutical and Biomedical Analysis, Volume 142, 5 August 2017, Pages 162-170
6.森下敬一『最強の自然医学健康法』共栄書房