健康
Health care
いのちまで人まかせにしないために
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いのちまで人まかせにしないために
2022.05.21
古代より人間は進化し「二足歩行」となり、直立して歩くようになりました。
この進化は、言語中枢に多大な影響を与えたと考えられています。
しかし一方では背椎骨は背柱として、毎日5〜6kgの頭部を頸にのせて支えなければならなくなったのです。
頭というのは、けっこうな重量なのです。
首の骨、つまり「頚椎(けいつい)」には相当な負荷がかかっているということです。
特に7つある頚椎のうち、頭部にある「1番」、「中央の4番」、「一番下の7番」の頚椎は「副脱臼」を起こしやすく、圧迫された骨と骨の間を伸ばしてやることが必要になります。(上図を参照)
頚椎の異常は、肩こりばかりでなく、鼻や歯、それに気管支の障害も引き起こします。
また頚椎の状態は、以下の臓器や器官に影響すると考えられており、頚椎を正常に保つことは全身の健康維持につながるのです。
① 目 ② 耳 ③ 鼻 ④ 胸 ⑤ 内臓 ⑥ 心臓 ⑦ 喉 ⑧ 両手 ⑨ 迷走神経
さらに頚椎(背骨)は、神経細胞のエネルギー源となる「脳脊髄液」の流れにも多大な影響を及ぼします。
頚椎(背椎)が歪んだり、ズレたりという異常が起こると、中枢神経や各方面へ枝分かれした神経も圧迫されることになり、脳脊髄液の流れを滞らせることになります。
背骨の中を流れる脳脊髄液は、「神経の栄養源」ともいわれ、欠乏すれば神経は24時間働けないのです。
正しい「背骨の姿勢」が重要ですね。
では、どうすればいいのでしょうか?
そこで西医学健康法の創始者西勝造が研究、考案したのが「木枕」です。
頚椎骨(1〜7番)を正し状態に維持・矯正するためには、半円形の硬い枕が最適なのです。
硬い枕を用いると、小脳や延髄を刺激し、手足への血流が促進され頭が冷えて、足が暖かくなり、「頭寒足熱」という理想的な状態になります。
安眠や手足の神経麻痺を予防し、自然良能作用の働きを促進することにつながります。
筆者も木枕を愛用していますが、使いはじめの頃は局所的に痛みを感じました。
これは明らかに、首や肩にコリがある証拠です。
わたしの場合は、2〜3日で痛みは感じなくなり、以降よく眠れるようになりました。
初期段階では、頭の表面が麻痺するような感じがすることもありますが、これは頚椎のズレが治りかけている兆候ですから心配には及びません。
硬い枕を使用すると、一見血管が圧迫されて血液循環が悪化するような気がしますが、実際はそうではありません。
硬い枕で圧迫されると、皮膚の静脈の血管の断面積は小さくなりますが、その分血流は速くなります。
わたしも実感しましたが、実際に木枕を使用した人は、口を揃えて、「頭が軽くなった」と言います。
慣れない使いはじめの頃は、タオルを2枚乗せて使うのが良さそうです。
西医学健康法では、木枕による効能は以下のようなものが期待できるとしています。
• 鼻づまり • 歯や喉の炎症 • 肩こり • 顔面神経痛 • 気管支炎 • 不眠
• 手足神経麻痺 • 肝臓 • 副腎 • 甲状腺等の予防と改善 • むち打ち症
一般的なライフスタイルの方はもとより、頭脳労働が求められるビジネスマンやアスリートなど多くの方々に実践していただきたい健康法であり、安眠法です。