社会
Social
人間が、人間らしく生きる環境
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人間が、人間らしく生きる環境
2023.09.08
健康医学の創始者で弊社三保製薬研究所創業にも深く関わった西勝造は、1945年(昭和20年)8月1日に明治大学の教授に就任しています。
西勝造は明治大学の教室を借りて、健康法の講座を開講し、22年以上続けて実施していました。
第1土曜日は一般の健康法、第2土曜は西哲学購座、第3土曜は医師再教育の講座として、すべて無料で午後1時から3時まで、また質問にも応じ、個人の相談にも応じています。
また第4土曜には本部員による、実習指導を同じ場所で行わせています。
本稿は、この講座の第3土曜日に行われる「医師再教育講座」の講義内容を一部抜粋し、全4回にわたってご紹介します。
また本稿は、『土と腸』第8版の第6章に収載してあります。
もしご希望がございましたら、資料請求(無償)ください。
Meiji University, Auditorium
Vol. 1
⚫︎医学は人を騙す技術
Vol.2
⚫︎昔の人は丈夫だった
⚫︎病気の数もふえた
⚫︎医学の簡単化が必要である
Vol.3
⚫︎現代医学は科学ではない
⚫︎医学は健康を研究すべきものである
Vol.4
⚫︎仁術を忘れた現代医学
⚫︎医者は病人である弱者から養われている
⚫︎ヒポクラテスの誓い
医学は人を騙す技術
ヱフ・デューマレ博士は、その著『結核病患者の保健生活』において、次のようにいっている。
〝医学とは、人を騙す技術であって、その教えは、たとえ人がどういう意味に解そうとも、虚妄たるに変わりはない。〞
その原文は、次のようになっている。
“La médecine est un art décevant et que ses préceptes, en quelque sens qu’on les prenne, sont également vains .” (Dumaret : La Vie Hygiénique du Tuberculeux, 1940.)
本書は、フランス、ヂー・ドアン社発行の専門家用の医書であって、その序文には、とくに「本書は、患者よりも、医者を対象として書いたものである」と述べ、その初版は1932年に出ている。
要するに医者が医者を罵倒しているのであるが、これに対して反駁ができるかどうか。
英米の医学雑誌とか、健康雑誌より次のような医師に対する『医学権威者の金言』(Wise Sayings of Medical Authorities)を抜粋してみよう。
The Royal College of Physicians, from ‘A Book of the Prospects of the Remarkable Places in and About London’, c.1700.
ロンドン王立医科大学ニヴァンス教授曰く。
〝今日の医術はいかほどよくみても、きわめて不満足な方法である。
これを解説して世人の信頼を勝ち得るなんらの哲理も、またなんらの常識をも有しない。〞
“The medical practice of our day is, at best, a most unsatisfactory system; it has neither philosophy nor common sense to commend it to confidence.” (Prof. Evans, Royal College, London)
医学史家ボストウィック博士曰く。
〝投与される一般の医薬はことごとく患者の活力を試す盲目的な実験なのである。〞
“Every dose of medicine given a blind experiment on the vitality of the patient.”(History of Medicine, Dr. Bostwick)
Old College The University of Edinburgh
スコットランドのエジンバラ大学、グレゴリー博士曰く。
〝諸君、およそ医学的事実といわれるものは、100の内、99まで医学的な嘘なのである。
そして医学の学理は、その大半がまったく虚妄である。〞
“Gentlemen, ninety-nine out of every hundred medical facts are medical lie; and medical doctrines are, for the most part, stark nonsense.“ (Edinburgh: Scotland. Prof. Gregory).
「内・外科評論」誌主筆ジェームズ・ジョンソン博士曰く。
〝わたくしが多年の体験と反省とに基づき良心的な信念として公言したいと思うことは、次の事である。
もしも、この世に内科医、外科医、産科医、薬剤師、薬学士、薬種商が、ただ一人もおらず、また、薬も無かったとしたら、疾病も死亡率も今日より少なかったであろう。〞
“I declare as my conscientious conviction, founded on long experience and reflection, that if there was not a single physician, surgeon, man-midwife, apothecary chemist, druggist, nor drug, on the face of earth, there would be less sickness and less mortality than now prevail.” (Editor of Medicochirurgical Review, Dr. James Johnson)
英国の医師サー・ジョン・フォーブス博士曰く。
〝ある患者は、薬剤の助けによって、回復するが、薬剤の助けが無くても回復する患者は、もっと多くまた、他の患者者は、薬剤の助けなどに関係なく回復する。〞
“Some patients get well with the aid of medicines, more without it, and others in spite of it,” (Sir John Forbes, M.D.)
ニューヨーク内科外科大学アロンゾ・クラーク博士曰く。
〝われわれの使う療薬は、ことごとく毒物であり、したがって、一服ごとに患者の活力を削減する。
医師たちは、よくしようという熱意で、かえって甚だしい害を起こしている。
自然に任せれば回復するであろうと思われる多くの人々を、医師たちは墓場へ急がせている。〞
“All of our curative agents are poisons, and, as a consequence, every dose diminishes the patient’s vitality. In their zeal to do good, physicians have done much harm; they have hurried many to the grave who would have recovered if left to nature.”(N.Y. College of Physicians and Surgeons. Dr. Alonzo Clark.)
ニューヨーク内科外科大学、ジェー・ダブリュー・カーソン教授曰く。
〝われわれの患者たちが回復するのは、われわれが彼らに薬剤を与えるからであるのか、もしくは自然が彼らを癒すからであるのか、われわれにはわからない。思うにパンでつくった丸薬も、療薬と同じくらい疾病を治すであろう。〞
“We do not know whether our patients recover because we give them medicine or because nature cures them. Perhaps bread-pills would cure as many as medicine.” (N.Y. College of Physicians and Surgeons, Prof. J. W. Carson, M.D.)
ジョセフ・スミス博士曰く。
〝循環の中に入る一切の薬物は、疾病を起こす毒物と同じように、血液を中毒させる。
療薬が癒すのではない。
疾病はつねに自然良能(自然治癒力)によって癒やされるのである。〞
All medicines which enter the circulation, poison the blood in the same manner as do the poisons that produce disease. Drugs do not cure; disease is always cured by the vis medicatrix naturae.” (The Healing Power of the Body.) (Dr. Joseph Smith, M. D.)
ブルガー教授曰く。
〝不可思議にしてかつ同時にもっとも失望すべき事実は、前例なき医学全盛時代に医師尊重が減少したことを記録しなければならないことである。〞
“It is a curious and at the same time highly disappointing fact that a decrease in appreciation of the medical profession must be recorded in a time of unprecedented efflorescence of medical science.” (Prof. H. Burger, M. D.)
わが国も、明治の初年、ドイツ医学を輸入して、これを正統医学とし、それまでわれわれの祖先が、それによって健康を保ってきたいわゆる皇漢医学を禁止した。
それから、ほとんど半世紀以上を経ている。
そして、欧州からの医学により、学校を建て、医師や医学者を養成し、研究所をつくり、病院を建て、政府は厚生省を設置し、伝染病研究所をつくり、公衆衛生院を設け、多くの法令を制定して、国民保健の向上に躍起となっている。
にもかかわらず、その結果はこれまで述べてきた通りである。
いったい、医学は人間を健康にするのか、病人をつくるのか、どちらだと言いたくなるではないか。
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