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世界からも批判を受ける日本の健康診断…そして病人も増える

2023.08.25

ご存知ですか?

健康診断をやっているのは、日本だけということを…。

欧米諸国では「健康診断は意味がない」と結論づけられ、数年前から廃止されています。

そんなことなら、健康診断を受けない方が良いのでは?と思われるかもしれませんが、日本ではそれが難しいのが現状です。

日本の場合、使用者が労働者に健康診断を受けさせなければいけないという世界的には珍しい労働安全衛生法の規定があり、事実上健康診断を受けなければいけなくなっています。

会社には、社員に健診を受けさせる義務があり、実施しないと罰金などのペナルティがあるのです。

実は、日本が当たり前のように実施している健康診断には”2つの大きな落とし穴”があるといいます…。

医療統計学のプロである東海大学名誉教授大櫛陽一(おおぐし よういち)氏や、ルネクリニック東京院院長、一橋大学経済学部・東京医科歯科大学非常勤講師、著書『80歳の壁』でも知られる精神科医の和田秀樹氏は、まとめると次のように解説しています。

1つ目は、老若男女問わず基準値が同じということ。

つまり、元気で体力のある20代の男性と体力に差がある60代以上の女性が同じ基準で診断されているのです。

血圧や血糖値、コレステロール値など、加齢とともに上がるのが当たり前の数値も、配慮されていないことになります。

そのため、必要のない治療や薬の処方が起きてしまう、ということです。

日本の健康診断の検査データは多くの場合、健康と考えられる人の平均をはさんで95%の範囲におさまる人を「正常」、高いほうでも低いほうでもそれをはみ出した5%を「異常」と判定されるように作られており、GOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ=肝機能障害の兆候を知る手がかりとされる数値。現在はASTと呼ぶことが多い)が高かろうが、コレステロール値が高かろうが、それはあくまで平均プラスマイナスの標準偏差で決めているだけのものだからです。

数値が異常だからといって、それが明らかに病気につながるかといえば、そのようなしっかりしたエビデンス(科学的根拠)のある検査はじつはあまりありません。

そもそも「健康と考えられる人」なのに、その95%をはみだした値の人が「異常値」だとされているわけです。

つまり、病人をつくり出しているとも言えるわけです。

 

2つ目は、病気が特定できないということ。

健康診断は、多くの項目の検査をして異常がないかを調べます。

現在、日本の健康診断では50~60項目に関する検査をおこなうのが一般的かと思いますが、これらのうち、エビデンス(科学的根拠)があるものは血圧や血糖値などせいぜい5項目ぐらいです。

つまり、血圧や血糖値がものすごく高い場合などは、その時点や将来にその人の健康状態に明らかによくないことが起こる(これも確率論なのですが)と認められるものの、それ以外の項目に関しては数値がよかろうと悪かろうとほぼ当てになりません。

 

特に典型的なのがコレステロール値の検査でしょう。

健康診断でコレステロールの値が高かったせいで食生活の改善を求められた人は多いでしょうが、じつはコレステロール値の上昇と健康の悪化を関係づけるはっきりしたエビデンスというものは、少なくとも日本では存在しないのです。

健康診断を受けた人がコレステロールや血圧の数値になぜ一喜一憂するかといえば、それらが原因となって起こると言われている動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞などの重篤な病気になることを恐れ、それらを予防したいと思っているからではないでしょうか⁉︎

しかしその割に、健康診断で悪い数値が出てその後もほったらかしにしていたのに心臓の血管が一向に狭くならない人もいれば、逆にまったくの正常値だったのに心筋梗塞で倒れる人もいるなど、健康診断の結果と実際の健康状態があまりリンクしていないのが日本の健康診断の実際なのです。

それ以上に問題なのは、そのリンクを長期の大規模調査で追跡した研究が日本ではほとんどないことです。

疾病構造も(世界中の多くの国で死因のトップは心疾患なのですが、日本はガンで死ぬ人が急性心筋梗塞で死ぬ人の10倍以上いて、心筋梗塞で死ぬ人は世界で最低レベルです)食生活も違う海外のデータを無理に信じ込まされているという実情があります。

 

一見、理にかなっているように見える健康診断ですが、病気の特定ができないため、異常があれば、再検査を受ける必要があります。

しかし、精密検査の結果、治療が必要なケースはほとんどありません。

それどころか、再検査や精密検査は患者が高齢になるほど負担が大きく、かえって健康を損なってしまうとも言われています。

 

前出の和田秀樹医師は、『PRESIDENT Online』などで率直に次のように述べています。

正直なことを言えば、私は健康診断については受ける価値などほとんどないと思っています。

健康診断は異常をみつけて健康人を病人にするビジネスだ。

ある調査では、医療被曝によりCT1回につき発がん率が16%ずつ増えるのがわかっている。

医者から見たら不真面目な人のほうが長生きできる。

Cholesterol plaque in artery with Human heart anatomy. 3d illustration

和田医師が前述しているように、日本では無意味な、と言うよりはむしろ悪質なコレステロール値の検査を未だつづけています。

自身のクリニックに「薬やめる科」を新設したことで知られる、熊本、松田医院・和漢堂の松田史彦医院長は、「医療界がいかにして病気を増産するか」について、コレステロールを例にとって会員制の有料講座(ヘルスアカデミー)で解説しています。

以下に一部を要約してご紹介します。

 

それはかなり以前のことですが、ある時期から「コレステロールが問題だ」と、突然始まりました。

インターネットのない時代ですから、テレビや新聞、ラジオ、医者の世界では「コレステロールが非常に良くない」という論文などが沢山出て、まるで津波のように世界に広まっていきました。

コレステロール値が高いと心筋梗塞になりやすいとか、動脈硬化が進むと言われ、コレステロールは完全に悪役にされてしまったのです。

この状況は現在もつづいており、コレステロール値が高いと検診で引っ掛かり、「病院に行け」と言われるのが現状です。

「コレステロールが問題ありますよ」というのは、当時の厚生労働省、国家もそれを認めたということで、いろいろな基準が変更されました。

コレステロールの基準というのが、従来は「240mg/dL(ミリグラムパーデシリットル)程度以上がコレステロールが高い」という基準だったのが、1987年に220 mg/dLぐらいまで下げられたのです。

「219 mg/dL」と書いてあるものもあります。

しかし、考えてみてください。

これは全員一律なのです。

年齢も性別も全く考慮されない基準なのです。

これは現在も使われており、ある意味、めちゃめちゃな基準だったということなのです。

聞く話によると、海外では280 mg/dLぐらい以上がコレステロールの基準だということなので、日本は突然やたらと厳しい基準になったのです。

基準が変えられますと、健診とかで引っ掛かって、基本的に元気な方が「あなたは高脂血症です」、もしくは「脂質異常です」と医者に言われて、「この基準値が目に入らぬか」というような感じで、「病気です」と言われるわけです。

 

そしてクスリが処方されるのですが、一番有名なのはプラバスタチン、メバロチンというすごく良く効くコレステロールを下げるクスリが、またいいタイミングで1989年に発売されるのです。

その発売されたクスリをみんなが飲むことで、コレステロールの数値というのは、確かに見事に下がって、皆さんの不安感はだいぶ解消されたのだと思います。

そして、コレステロールのクスリは売れに売れました。

聞いた話なのですが、「それを作った製薬会社は新築のビルを建てた」とお聞きしております。

 

それで、結局どうなったかといいますと、心筋梗塞が減るということはなかったのです。

これは厚生労働省の統計から示しているグラフなのですけれども、矢印のところがちょうどメバロチンやプラバスタチンというクスリが発売されたところです。

そこの赤いグラフを見ていただきますと、全然減っていません。

少し増えているぐらいです。

筋肉が溶ける、筋肉痛になる、不眠になる、目まいがする、健忘症になる、眠くなる、うつになる、悪夢を見る、肝臓が悪くなる、便秘をする、とたくさん書いてあり、そして最後に、ほとんどの方のコレステロールが下がる。

これは製薬会社が正式に認めて、正式な説明書、添付文書に書いてあるプラバスタチン、メバロチンの副作用です。

これらの薬剤以外にも、スタチン系と言われる類似のクスリがありますが、ほぼ同じ副作用があります。

これでお分かりだと思いますけれども、クスリの作用なのです。

化学物質の反応の結果なのです。

それを「副作用」と名前を変えて、極力小さく扱うという広告などと同じ印象操作のテクニックです。

添付文書を見ると、そういうのはとても小さく書いてあります。

効能だけドーンと書いてあって、そういうものは小さく書いてあるのですけれども、私の感覚からしますと、実際はかなりの頻度で起きているというのが間違いないと思います。

しかし、そのようにに小さく書いてあると、お医者さんはそういうのをだんだん気にしなくなるのです。

Person reading patient instruction leaflet at the tablets and glass of water

「J-LIT」研究という製薬会社が認めてないような副作用を、6年もかけて、たくさんのお医者さんが協力してやった研究があります。

この研究では、コレステロールのクスリを飲んでどうなったか、どういう病気になったかということを病気別に詳細に調べてあります。

その中で、実は下の黒い部分がガンですが、「コレステロールをクスリで下げたらガンが増えてしまった」という結果が出てしまったのです。

赤い矢印の部分です。

つまり、コレステロールを下げれば下げるほど、ガン患者が増えてしまったという結果になりました。

実は、この研究は、ある製薬会社がたくさんお金を出してやったのです。

「うちのクスリがどんなに健康にいいか」と期待してやったところ、逆の結果が出てしまったということです。

しかし、これはできるだけ知らせないようにされているようで、普通のお医者さんは全く知らないと思います。

 

コレステロールのクスリを飲むと別の病気が増えますが、ポイントは、それがクスリの副作用だと医者も思わないし、飲んでいる患者も思わないことです。

飲んですぐにバッとじんましんでも出たら気付きますが、こういうものはジワッときたりします。

クスリのせいだと思ってないため、いろいろな症状が出たところで、同じお医者さんに行ったり、別のお医者さんにかかったりするわけです。

そうするとどうなるかというと、それの症状に対するおクスリがさらに出てくるのです。

そういったことがどんどんつづき、エンドレスに病気が進んでいくという感じになってきます。

このように診断基準値を操作して、患者数を増やし、不安を煽る。

そしてクスリを発売するわけですが、必ずしも、これは絶対に治すクスリではありません。

その病気というか、数字を下げるだけのクスリです。

それを勧めるわけです。

結局、それを飲むことによって、そのクスリの副作用で別の病気が増えてしまう。

その別の病気に対して、さらにクスリを使うということが延々と行われてきたわけです。

こういったやり方を、ご存知の方もいらっしゃると思うのですけれども、「マッチポンプ方式」と言います。

つまり、病気をつくり出すわけです。

病気ではないところに、コレステロールの基準を下げることによって、病気の火をつけるわけです。

そして、「大変だ。大変だ。コレステロールが高いと大変だ」ということで、「それでは私たちが助けてあげましょう」と言ってポンプを持ってくるのですけれども、その中身はガソリンだということです。

そういったことを長年続けてきているのが、残念ながら医療界でございます。

その結果、国民医療費は増え続け、43兆円超えになり、最近はコロナでもっと増えているかもしれません。

これが医療ビジネスの実態ということになります。

病気増産システムです。

コレステロールは細胞膜を作る大事な材料です。

コレステロールを不用意に下げると、細胞が壊れてしまう、破裂することがあるのです。

そしてコレステロールはホルモンの材料になります

女性ホルモンも男性ホルモンも、コレステロールを材料の1つとして作られていくわけです。

ですから、こういったものをおクスリで不用意に下げますと、老け込むということになります。

わざわざホルモンを減らすという感じになりますので、特別に病気ではなくても何となく老け込んだりする可能性が出てくるわけです。

これ以外にも、コレステロールというのは体の中で大事な働きをしておりますので、「コレステロールというのはとても大事なものです」ということを皆さんにお伝えしておきます。

コレステロールの重要な働きにつきましては、以前のブログでもご紹介しておりますので、ご興味がありましたらこちらをご覧ください。

https://minus-chokaz.jp/nutrition/2711/

 

松田医師は、コレステロールと同じパターンに「血圧」「うつ病」「骨粗しょう症」「発達障害」があり、今回の「新型コロナウイルス」も同様に、世の中で「何とかが問題だ。何とかが問題だ。問題だ、問題だ」と言い出したら、当然少し裏を考えた方がいいと思います、と警鐘を鳴らしています。

2023年5月末時点で、接種後6日以内に亡くられた方は2056人、ワクチンの後遺症で苦しんでおられる方は26000人以上にのぼります。

 

少しデータを紹介いたしますと、厚生労働省のデータを静岡県がまとめたものですけれども、重症化率です。

どのくらい重症になるかというと、全体を比較して新型コロナは0.01%、インフルエンザは0.08%なのです。

60歳未満に至っては、若い方で新型コロナはほぼ0、インフルエンザは0.03です。

60歳以上、高齢者に関しても新型コロナは0.08%、1万人罹って8人が重症化します。

ところが、インフルエンザは60歳以上が0.79%、1万人罹って79人も重症化します。

明らかですよね。

致死率に関しては微妙な差しかないのですけれども、やはりどう見ても新型コロナよりインフルエンザの方が重いのではないですかとデータからもはっきりしていると思います。

そういったデータがあるにもかかわらず、2021年からたくさんの方がワクチンを接種しました。

 

以前のブログでもご紹介しましたが、超過死亡数がワクチンを開始した2021年から激増しています。

超過死亡とワクチンとの因果関係の徹底した調査が優先されるべきですが、厚労省は、2023年9月20日から、追加接種が可能な方を対象に、「オミクロンXBB.1系統の株に対応したワクチン」の接種を開始する予定だとしています。

ジャーナリストでAPF通信社代表の山路徹氏(61)が22日「X」(旧ツイッター)を更新し、新型コロナワクチンの接種後の死亡者数に言及しています。(以下2023年8月22日の東スポWEBより引用)

厚生労働省の分科会は21日までに、新型コロナワクチン接種後に死亡した男女47人について因果関係が否定できないとし、死亡一時金支給を決めた。新型コロナウイルスワクチンで死亡一時金を支給が認められたのは合計で156人となった。

山路氏はこの経緯を報じる記事を引用した上で、

〝徐々に増えています。過去40年余りのワクチン死の総数を上回りました。

未審査件数が4000件以上あるので、まだまだ増えると思います。

審査申請をしていない分を含めると、実数はどれぐらいになるのでしょうか。

まったく恐ろしい限りです。〞

と今後さらに増加するという見解を示している。

 

また松田医師は、次のような懸念を表明しています。

今年2022年は、この間聞いた報告では19万人ぐらい増えているということですから、もしかしたら今年は超過死亡が20万人を超えるのではないかというふうに予想しております。

つまり、例年大体130万人ぐらいの人が、事故や病気など、いろんな原因で亡くなるそうです。

それが150万人になる可能性があるということです。

 

そして、それを裏付けるかのように救急車の出動回数が激増しているといいます。

これは大阪の枚方市、寝屋川市の消防の広報をネットで探して貼り付けたデータですけれども、2020年、コロナは流行ったもののワクチンがない時は、まだ2,800回ぐらいです。

ところが、みんながワクチンを打った後の2022年はどうなったかといったら、もう4,000回を超えているのです。

それで消防署が悲鳴を上げて、こういう広報を出しているわけです。

これは当然ながら大阪だけではなく、全国的な傾向だろうと思います。

それと、ここから先はあくまでも感覚なのですが、最近葬儀会社があちこち出店していませんか?

特に家族葬の会社があちこちに新しく建てているのです。

これは聞いた話なのですけれど、もう葬儀の会社がすごく忙しいそうです。

そしてその時には必ずお坊さんが呼ばれますので、お坊さんがもう大変な思いをしていて、「今までこんなに行ったことないし、こんな若い人の葬儀に出たことない」ということを告発されたりもしております。

 

「コロナ騒動」が急に始まったのは2020年3月です。

この当時から先進的な研究者らは、データに基づき「冷静な対応」を呼びかけ、「全国有志医師の会」は、ワクチン接種の即時中止を呼びかける活動を行ってきましたが、政府、それに加担する御用学者や御用医師ら、GAFA、マスメディア、そして出演する芸能人など、世論は一斉に「大変だ!大変だ!」となったわけです。

当時、mRNAワクチンの危険性を指摘した論文も多くありましたが、日本のマスメディアは一切報道していません。

今日ではワクチンを購入している先進国だけが、爆発的に新型コロナを拡げただけで、「世界的パンデミック」も嘘だったことが究明されています。

このように、あまりに多くの人が、政府やマスメディアの報道を真に受け、「空気」や「同調圧力」に屈し、「感情」に流されてしまいました。

重要なのは感情を抑えて、理性的になることです。

つまり、自分で調べることなのです。

いのちまで人まかせにしないために…。

 

〝 知るとは測ることであるということがわかった瞬間から、

経験論の論理が全部崩れ去る 〞

 

レオン・ブランシュヴィック(Léon Brunschvicg)

フランスの理想主義者の哲学者。1893年にグザヴィエ・レオンとエリー・アレヴィと共にレヴュー・ド・メタフィジーク・エ・ド・モラルを共同設立。1895年から1900年までルーアンのリセ ピエール コルネイユで教鞭をとる。1897年、La Modalité du jugement ( The Modalities of Judgment )というタイトルで論文を完成。1909年にソルボンヌ大学で哲学の教授となる。セシル・カーンと結婚、フランスの女性参政権運動の主要な活動家であり、4人の子供をもうけた。ソルボンヌ大学在学中、ブランシュヴィックはシモーヌ・ド・ボーヴォワールの修士論文(ライプニッツの思想に関するもの)の監督者である。 ナチスによってソルボンヌ大学での地位を離れることを余儀なくされたブランシュヴィッチは、フランス南部に逃亡し、そこで74歳で死去。隠れている間、彼はスイスで印刷されたモンテーニュ、デカルト、パスカルの研究を書いた。彼は10代の孫娘に捧げる哲学書『Héritage de Mots, Heritage d’Idées (言葉の遺産、思想の遺産)』を作成し、フランスの解放後、死後に出版された。彼のデカルトの再解釈は、新しい理想主義の基礎となっている。

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