人体

Human body

大自然の叡智の結晶・人体

血液循環の謎 Vol.2 健康の鍵を握るグローミュー

2022.04.22

Vintage 19th century drawing of human hand/palm nervous system and endings – Picture from Meyers Lexikon book (written in German language) published in 1908 Leipzig – Germany.

(図)指先の毛細血管とグローミュー

上記の図をご覧いただくと、毛細血管の手前に小動脈から小静脈に向かって一本の通路が開通しているのがお分かりになるでしょうか?

このバイパスがグローミューで、日本語では「動静脈吻合」と言います。

毛細血管が収縮すると、小動脈の血液はグローミューを通って直接小静脈へ流れ込むことになります。

グローミューの形状は曲がりくねったり、管状のものや螺旋形のものもあったりして形は千差万別ですが、毛細血管1本につき必ず1本ついています。

毛細血管とグローミューは全身に約50億本ものネットワークをつくっており、これを毛細血管網と言います。

西医学健康法では、血液循環の仕組みにおいて、毛細血管網の毛管現象が血液循環の原動力だと考えるのです。

 

毛細管現象|Capillary action. Dyed water is moving up through paper towel.

グローミューは、1707年にフランスの学者レアリ・レアリースにより発見された血液循環の調節器官です。

微少な動脈と静脈の集合体で、神経、筋肉および動脈性の器官であり、いわば河川における放水路のような機能をはたしているのです。

グローミューはもちろん全身に分布していますが、特に手足の真皮に多く、指先の掌側に最も多く見られます。

急激な寒さにさらされたり、恐怖に襲われたりすると、顔色は蒼白になりますよね。

これは毛細血管が収縮して血液が遮断されるのが原因です。

遮断された血液は、グローミューを通って小動脈から小静脈へ直通することになりますが、グローミューが消滅していたり、硬化していたりすると、血液は行き場を失って毛細血管を破裂させたり、皮下出血を引き起こさせたりするのです。

グローミューの数とその機能は、生体の環境に対する適応能力を示すもので、その減少、変質、消失はすなわち健康の減退を意味し、あらゆる疾病の根源になります。

血は生命なり、ということですね。

グローミューは生後2、3ヶ月の赤ちゃんにはなく、それから徐々にできはじめ、およそ21〜23歳で完成します。

その後40歳までは完成した状態を保ちますが、以降年齢とともに減少していきます。

したがってグローミューを強化し、健全に保つことが健康の基本となるのです。

また、アトピー性皮膚炎の患者さんには、グローミューが消失したり、萎縮したりしているために、症状を悪化させているケースが多いようです。

グローミューにダメージを与えるのは、アルコールと糖分(白砂糖)で、アトピー性皮膚炎は多くの場合、糖分の摂り過ぎがグロミューを異常な状態にしているのです。

 

いきなりプールに飛び込んで、ショックを起こしやすい人がいます。

冷たい水は、皮膚表面の血管を急激に縮めます。

そのときグローミューが開いていてくれれば事無きを得ますが、甘い物をたくさん食べてグローミューを溶かしてしまった状態でプールに飛び込んだら、毛細血管が縮んだけれども、血液の行き場がないので、血液は逆流します。

これで心臓マヒを起こし死に至ることもあるのです。

プールに入る前は、毛管運動が良い準備運動になります。

手にケガをおって出血したとき、西医学健康法では次のように処置します。

まず、血液が飛び散らないように包帯をして、次に手を心臓より上にあげて微振動させます。

そうすると消毒や縫合の必要もなく完治するのです。

何故なのか?

毛細血管にはスルースという穴があって、そこから細胞へ栄養と老廃物の受け渡しを行なっています。

しかし、グローミューは薄い膜に覆われていますから、細胞と毛細血管のような授受は行われません。

バイパスの機能も重要ですが、細胞との直接交渉がないところがまた人体の巧妙なメカニズムとなっています。

ケガをした手を心臓より上にあげるのは、清浄な血液を患部に送り、その知覚神経を鋭敏にするためで、また微振動は、毛細血管はルージュ氏細胞が刺激を与えられると収縮するという性質を利用しています。

この微振動を西医学健康法では、毛細管現象発現運動、略して「毛管運動」と呼んでいます。

毛細血管が収縮すると、患部の細胞への血液が遮断されることになります。

つまり、患部の細胞に必要以上の栄養を渡さないことによって、一種の断食状態にさせるわけです。

これによって細菌も繁殖できなくなり、化膿することもなくなるということなのです。

また、細胞にウイルスが侵入したとき、血液が毛細血管手前のグローミューを通ることで、血液中の栄養分をウイルスに供給しない働きがあると考えられています。

これによりウイルスが早く死滅するというわけです。

そして、遮断された血流はグローミュートいうバイパスを通って直接小静脈へ流れていくわけです。

西医学健康法が、背骨や皮膚とともにグローミューの活性化を主眼においていることがご理解いただけたでしょうか。

西医学健康法をよく知らない人は、一見、野蛮な民間療法と映るかもしれませんが、この健康医学・自然療法には膨大な研究による科学的根拠があるのです。

 

この毛管運動を試してみたいという方は、弊社公式ウェブサイトの「マイナス腸活フィットネス」からレッスン動画をご覧いただくことができます。

ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。

マイナス腸活フィットネスのレッスン動画は、ベリーダンサーでベリーダンスフィットネスの第一人者でもある杉谷智香さん(上記写真)がインストラクターを務めてくれています。(「アーランジュ」東京都渋谷区神宮前)

 

難病ではない難病がたくさん、難病指定に入っています。

難病は、治らないから難病ということになっていますが、治る病気がたくさん指定難病になっています。

病気の原因に誤解があるから治せないだけなのです。

 

このコラムの冒頭に取り上げた、新潟大学の安保徹名誉教授(故人)の言葉ですが、心臓のはたらきを理解したうえで「心臓病」を考えるとどうなるでしょうか?

「血液循環の謎」シリーズ、次回は「弱った心臓は、心臓自体をいじってもダメ」と題してお届けします。

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