人体

Human body

大自然の叡智の結晶・人体

論説:酸性腐敗便の悪害は万病におよぶ

2023.06.30

本稿は以前に投稿した『猛毒・酸性腐敗便』(論説)の続編となるものです。

もし前稿が未読だという方は、前稿をお読みいただいてから本稿をご覧いただいた方が、理解しやすいと思います。

前稿をお読みいただく場合は、こちらをクリックしてください。

↓ ↓ ↓

『猛毒・酸性腐敗便』

https://minus-chokaz.jp/human_body/3579/

 

 

 

一応お断りしておきますが、

「便」という文字は、体内から体外へ排出された「糞」を通例意味します。

つまり、体内から排出される前の、まだ腸内に存在する食物残渣に対しては「便」というような言い方はしないというのが医学的な考え方です。

弊社では、この体内と体外の違いでの名称の使い分けは、読者の分かりづらさを助長するとの理由から、腸内に存在する食物残渣に対しても「便」と呼称しています。

また、「酸性腐敗便」は横田良介博士による命名ですが、弊社においてもこれに倣った通用語としています。

 


 

こんなニュースを目にしたことはありませんか?

今の今まで元気に溌剌とプレーしていた野球選手やサッカー選手などのアスリートが、突然倒れ、意識が無くなり死亡するという記事です。

最近では米国の著名なアーティストが、ステージ上で突然死したとの記事が配信されていました。

ニュースになるのは有名人ですから、一般人を含めたらかなりの数の人が突然死の悲劇に見舞われているものと推測されます。

 

 

実は、あらゆる心不全は、無慈悲なほど密やかに忍び寄ってきます。

心臓病患者の4人に1人は、心臓疾患があると知った最初の、そして最後の機会は、致命的な心臓発作を起こしたとき、つまり最初の症状が「突然死」だということです。

そして憂慮すべきは、初めての心臓発作例の半数以上は、とても健康で、喫煙も飲酒もせず、極度の肥満や高血圧でもなく、コレステロール値が高いわけでもない人に見られるということです。

何故なのでしょうか?

 

 

筆者はこうした悲劇に接するたびに、

「知ってたら、こんなことにはならなかったのに…」

と、実に残念な気持ちになります。

人生には時として〝知識があるかないか〞、〝健康習慣を身につけているかどうか〞で、生死を分けることがあるのです。

 

現代の医学では、突然死の原因は不明とされていて、「偶発性」という非常に非科学的な判断がされています。

つまり、徐々に血管が傷んで、いつの日か破綻する、それがいつであるかはわからないけれど、将来やがて必ず訪れるはずのある日だ、ということです。

しかし、自然界には原因のない結果はありませんから、必ず原因が存在します。

偶然ではなくて、必然的な理由がわからない、気づかない、理解しようとしない、認めない、ということです。

 

Leonardo da Vinci Self-Portrait, 1512

 

人間は3つのタイプに分けられる。

見ようとする人、

示されれば見る人、

見ようとしない人だ

Leonard da Vinci

 

弊社がこのブログなどでお届けしているコンテンツ(情報)は、「この情報は科学的にも医学的にも確実ですよ!」という、誰でもが知っている類のものではありません。

情報が一般化しているということは、誰でもが気をつけて配慮しているはずです。

ところが、病人は増えつづけていますから、一般化している情報だけではこの重要な問題を解決することはできないということです。

現状の医学では、その多くの病気の原因が不明とされています。

ですから、「そうである可能性が高い」という、ほとんどの人が知らない情報こそが「予防医学」として重要だと考えています。

この場合、〝知らない〞ということは、〝無防備〞とほぼ同義です。

そうした情報こそが現代医学の「盲点」であり、「死角」となっている〝危険因子〞である可能性が高いのです。

この見過ごされている病気の原因を解決しないかぎり、悲劇に見舞われる人を減らすことはできないでしょう。

本稿は心不全や脳卒中、その他の生活習慣病を引き起こす、「そうである可能性が高い」と考えられる原因についての論説です。

※論説:物事の理非を論じ、主張を述べ、また解説すること。

 


 

Geneva, Switzerland – December 07, 2020: World Health Organization, WHO – OMS, Headquarters by day

世界保健機関(WHO)の一機関である国際がん研究機関(International Agency for Research on Cancer: IARC)が発表した「発がん性分類」によれば、加工肉は「Group 1」に分類されています。

「Group 1」の意味するところは、加工肉に発がん性作用(特に大腸がんと胃がん)の存在を示す明確なエビデンス(科学的根拠)があることを意味しています。

同様に、赤身肉も「おそらく発がん性がある」ことを意味する「Group 2A」に分類。

1日あたりの赤身肉の摂取量が100g増えるごとに、結腸がんを発症するリスクが17%ずつ増加すると推定されています。

加工肉の摂取に伴うリスクはさらに大きく、加工肉の摂取量が1日あたり50g増えるごとに、結腸がんの発症リスクが18%ずつ増加すると報告されています。[1~5]

なぜなのか?

わたしたちの腸内では、日々「発酵」と「腐敗」という化学反応が起こっています。

あらゆる栄養素の中で、タンパク質と不溶性食物繊維(胃や小腸で消化吸収されない)が腸内細菌の種類に対して、もっとも大きな影響を及ぼしています。

腸内の膨大な数の細菌は、食物繊維(炭水化物・糖質)を〝発酵〞させる一方で、タンパク質を〝腐敗〞させます。

どちらも「酸化還元作用」という化学反応ですが、発酵は体にプラスなのに対して、腐敗は生命や健康に大きなダメージを与えることになります。

 

protein food

 

動物性タンパク質の過剰摂取は、それ自体が及ぼす悪影響に加えて、腐敗産物による悪害をももたらします。

腸内に棲む夥しい数の微生物(マイクロバイオーム)は、胃や小腸で消化吸収しきれなかった動物性タンパク質を腐敗させ、フェノールやインドール、スカトール、メルカプタン、アンモニア、硫化水素、そしてチラミンをはじめとした猛毒のアミン類などの悪臭・腐敗臭を放つ有害物質をつくり出すのです。

オナラや便の悪臭・腐敗臭の成分でもあります。

読者の皆さんもよくご存知の通り、1981年以来日本の死亡原因のトップはガン(悪性新生物)ですが、欧米諸国すべてにおいて、死因のトップは心臓疾患です。

また、同じく血管系の障害という共通の原因を持つ病気として脳血管疾患(脳出血や脳梗塞、くも膜下出血)がありますが、これも各国で死亡率順位の上位にあります。

 

Woman’s hand on chest with red spot as suffering on chest pain. Female suffer from heart attack,Lung Problems,Myocarditis, heart burn,Pneumonia or lung abscess, pulmonary embolism day

 

これら心臓疾患及び脳血管疾患は共に、専門用語で「循環器系疾患(循環器とは心臓を含む全身に及ぶ血管系組織のこと)」と呼ばれる病気で、欧米各国における年間死亡者総数の実に60%もの人々が、これらの諸病で亡くなっているのです。

ちなみに今日の循環器系疾患による死亡者数は、全世界では1日平均7万人台で、その年間死亡者数は2700万人前後に達します。

そして、今後20年弱で循環器系疾患による1日平均の死亡者数は約10万人に達するだろうと予測されているのです。

ちょっと前ですが、2017年2月にWHO(世界保健機関)が発表したデータでは、2015年における全世界のガンによる死亡者数は880万人で、これは、循環器系疾患による死亡者数の3分の1ほどに過ぎません。

いかがですか?

多くの人が〝同じ道を辿って〞亡くなっているのです。

さらに、数値として表に現れない要因として、「便秘」の急増があると弊社では考えています。

弊社では独自に便秘症状を定義していますが、おそらく日本人の、そして欧米人のほとんどが便秘症状に陥っていると考えています。

 

Digestive Disorder. Woman Suffering From Constipation Sitting On Toilet In Restroom Indoors. Defecation Problem And Hemorrhoids Concept.

 

年間2700万人以上もの人が同じ道を辿って亡くなっているということは、ある〝共通の根本原因〞があると考えるのが合理的です。

それは、以前にはあまり見られなかったライフスタイル要因で、また多くの国民が抱えている危険因子であり、〝そうである可能性が高い〞というエビデンスや、治験例が多数存在し、さらに現代医学が見過ごしている何かです。

その根本原因物質が、強い毒性(発ガン性・血管収縮・痙攣作用および組織障害作用)を持った、チラミンなどの〝タンパク性アミン類〞です。

タンパク性アミン類は、食品腐敗の際に微生物によってアミノ酸から産生されます。

例えば、アミノ酸の脱炭酸反応によるものとして、以下のような物質があります。[5]

グリシン➡︎メチルアミン(methylamine)

ヒスチジン➡︎ヒスタミン(histamine)

チロシン➡︎チラミン(tyramine)

オルニチン➡︎プトレシン(putrescine)

トリプトファン➡︎トリプタミン(tryptamine)

リジン➡︎カダベリン(cadaverine)

生体内産生物質で、死をも招くほど激烈な作用を有する物質は〝タンパク性アミン類〞以外にないと、横田良助博士やコロンビア大学医学部のレオポルド・リヒトヴィッツ教授(腎臓疾患研究における世界的権威)は結論づけています。

横田博士の研究の根拠となっているのが佐々隆興(ささ たかおき)博士(元杏雲堂病院医院長)の基礎医学研究です。

この基礎医学研究は、京都帝国大学教授であった1914年に、第4回日本医学会総会で講演発表されたもので、またこの研究成果は、同年にドイツの論文雑誌“Biochem. Zeitschr. 59, 429”にも発表され、以下のように述べられています。

強酸性条件(pH2.5~5.5)の無タンパク培養液中で、アミノ酸の一種のチロシンに大腸菌を作用させると、そのチロシンの量の最大78%もの高収量でチラミンの美しい結晶が悪臭とともに析出する。

なお、チラミンは最も代表的なタンパク性アミンの一つで、子宮収縮や、筋肉・血管の痙攣を誘発する作用があります。

このようにタンパク性アミン類は、「交感神経類似作用」と呼ばれる激烈な血管収縮・痙攣作用および組織障害作用を持っているため、「交感神経類似アミン類」とも呼ばれています。

最強の交感神経類似作用を持つ代表的なタンパク性アミン類として、チラミンやドーパミン(オキシチラミン)などが知られています。

余談ですが、アドレナリンも両発作の最も主要な原因物質で、交感神経類似作用を持つ物質ですが、その化学構造はアミンと呼ばれる類の物質ではないため、「交感神経類似物質」と呼ばれています。

なお、両発作発症時に血液中に出現するアドレナリンの量は、皆さんがよくご存知の副腎髄質から分泌されるホルモンおよび神経伝達物質として常在するアドレナリンに比べて桁違いです。

 

asian woman having stomach ache pain in toilet. ill painful adult unhappy woman desperate from smelly nasty urine or poop. sick unpleasant female weak person sitting using toilet seat urinate in pain.

 

繰り返しお伝えしている通り、あなたの健康状態は、便の臭いでわかります。

横田博士らの研究で、脳卒中や心臓発作の患者の腸内には、必ず激烈な悪臭を放つ酸性腐敗便が常在することが報告されていますが、腐敗便の〝悪臭度が両発作の重篤度と比例する〞とも報告されています。

つまり、この学説にしたがえば〝便の悪臭が強ければ強いほど、何らかの病気を発症する危険度も高い〞ということなのです。

前稿の『猛毒・酸性腐敗便』で取り上げましたが、イリヤ・メチニコフ博士は、1907年に刊行された『楽観論者のエッセイ』で、

 

腐敗便が人畜の急死と短命の主因であり、

人間のほとんどすべての病気および死は腐敗便によって起こる。

 

と述べていますが、病死に関して酸性腐敗便が全く関与しない事例は極めて少なく、タンパク性アミン類やその他の腐敗産物が血流にのって様々な器官や臓器に障害を与え、大半の人が死に至るということを意味しています。

病気の原因はさまざまにありますが、〝食べる物〞と〝食べ方〞、そして〝排泄〞が多くの原因になっているのではないでしょうか。

 

Colorectal cancer awareness medical concept. Concept of cancer treatment and prevention, 3D illustration

 

前出のデータからもわかるように、先進国の中では日本だけがガンの死亡者数(率)が突出しています(38万1505人)。

日本国内では死因の第2位が心臓疾患で21万4710人、脳血管疾患が第3位で10万45952人、ガン、心臓疾患、脳血管疾患が上位3位までを占め、その合計人数は70万810人となります(老衰死を除く・厚生労働省2021年)。

2位と3位を足しても、1位のガンの死亡者数には及ばないのです。

ちなみに、日本でガンが急増し始めたのは1950年を過ぎたあたりからです。そしてガンが死因のトップに躍り出たのは、前述の通り1981年ですから、たった40年の短い期間での極めて異常な罹患率の急変です。

1万6000組の一卵性双生児のデータの解析によると、生まれ持った遺伝子が原因でガンになる確率は、たった8%ほどです。

残りの原因は、育った環境や生活習慣などが影響している、という説明だけで済まされてきました。

2017年に権威ある米科学誌『サイエンス』に掲載されたジョンズ・ホプキンス大学の研究論文で、ガンが引き起こされる原因は、

1. 自然に起き、防ぐことの難しい遺伝子の複製ミス
2. 大気汚染、喫煙、食事といった環境要因
3. 親から受け継いだ遺伝要因

とされ、そのうち6割が遺伝子の複製ミスで引き起こされるとしています。

この6割を占める遺伝子の複製ミスは、自然に起きるため予防が難しいとされていますが、日本では1950年以降ガン死亡者数が激増しており、これでは説明ができません。

遺伝子の複製ミスは結果であって、原因ではないと考えられます。

なぜなら、「異常DNAメチル化」がDNAの複製ミスの原因になっていることは医科学界での共通認識(コンセンサス)となっているからです。

近年では”DNAのスイッチ”が大きく関わっていることが分かってきています。

米国ジョンズ・ホプキンス大学のスティーブン・ベイリン(Stephen B. Baylin)博士らの研究グループは、”DNAのスイッチ”は全く同じDNAを持つ一卵性双生児の運命を分けることを突き止めました。

注目したのは、細胞の異常な増殖を抑える働きを持つ「ガンを抑える遺伝子」です。

これまでの研究から、いくつかの「ガン抑制遺伝子」が発見されましたが、代表的なものは「p53遺伝子」、「RB遺伝子」、「MLH1遺伝子」等が知られています。

それぞれ細胞死の誘導、細胞増殖の抑制、DNAの修復に重要な働きを持つことがわかっています。

健康な人では、この遺伝子が働いて、ガンが防がれます。

そこで、ガン患者のDNAスイッチの状態を詳しく調べたところ、「ガン抑制遺伝子」を持っているにもかかわらず、そのスイッチがオフになっている人が多くいることが分かったのです。

最先端のDNA研究によって、その不思議な仕組みが明らかになってきています。

まず、DNAのスイッチがオンの場合は?

「ガン抑制遺伝子」の上を読み取り機のようなものが走ることによって、設計図が読み取られます。

その情報をもとに「ガンの増殖を抑える物質」が作り出され、ガンが抑え込まれます。

これがDNAのスイッチがオン、つまり健康な状態です。

一方、DNAのスイッチがオフになった状態ではどうでしょうか?

なんと、大切な「ガン抑制遺伝子」がクチャクチャに折りたたまれています。

これでは設計図の情報を読み取れず、「ガンの増殖を抑える物質」を作ることができないということです。

 

3D rendering: 「DNAメチル化酵素」はDNAにメチル基をくっつけてスイッチをオフにする

そしてDNAをクチャクチャにした張本人は、「DNAメチル化酵素」です。

この酵素は、「メチル基(CH3)」と呼ばれる極小の分子をDNAにくっつける働きがあります。

すると、それがあたかも磁石のような役目をして周りにある物質を引き寄せていき、ついには「ガン抑制遺伝子」がクチャクチャに折りたたまれてしまうというわけです。

こうしたスイッチの切り替えは、およそ2万個ある全ての遺伝子で起きる可能性があるとされています。

その結果、体質や能力、病気のなりやすさなどが変化し、私たちの運命が大きく変わっていくのです。

 

では異常メチル化DNAをもたらす原因は何なのでしょうか?

それは、食物にあると考えられます。

先進国の中で、唯一ガンが増えつづける日本人の特異な死亡原因疾患発生の傾向は、極めて長い年月にわたる穀類・魚類・野菜類を中心とした食生活によって築き上げられてきた民族としての体質と、戦後のわずか70数年余りの短期間で、従来とは大幅に異なる獣肉類や乳製品過多、高脂肪、低食物繊維の西洋式食習慣、農薬や水銀などの重金属の摂取、有害な化学合成物質を多く含む超加工食品(Ultra-Processed Food)など、不健康な食物へと急激に変化したことで生じたものであることに疑いの余地はないでしょう。

 

 

トリメチルアミン-N-オキシド(trimethylamine N-oxide, TMAO)は、化学式が(CH3)3NOの有機化合物です。

海産物の腐敗臭の原因の多くは、トリメチルアミン-N-オキシドが分解して生じたトリメチルアミンによるものです。

TMAOやトリメチルアミンには発ガン性があることが知られています。

このTMAOは、肉類などの動物性タンパク質を腸内細菌が代謝(腐敗発酵)することで産生されます。

化学式にはメチル基を示すCH3が確認できます。

つまり、発ガンの危険性が高いことを示しているのです。

食品中に含まれるレシチン(コリン)が腸内細菌によりトリメチルアミン(TMA)に代謝(腐敗発酵)、さらに肝臓においてFMO酵素によりTMAOへと代謝され、これがマクロファージ※を変化させ、アテローム性動脈硬化などの心血管疾患に結びついているとする研究論文で報告されています。[6]

※マクロファージ(Macrophage)は白血球の1種。生体内をアメーバ様運動する遊走性の食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。

また赤肉などに含まれるカルニチンも同様に腸内細菌代謝(腐敗発酵)-肝臓代謝を経てTMAOとなり、これがアテローム性動脈硬化のリスクを高めているという報告もあります。[7][8]

これらのメカニズはすべて、動物性タンパク質を腸内細菌が腐敗発酵(代謝)させることで生じる(発端因)ものです。

また肉類に含まれる高容量のメチオニンおよび分岐鎖アミノ酸は、IGF/mTOR経路を活性化することで、インスリン抵抗性、2型糖尿病、ガンの発症リスクを高め、老化を促進すると報告されています。[9]

 

 

古来日本人は〝草食動物〞で、欧米人の腸の長さがおよそ2.5メートルなのに対して日本人は約7メートル、3倍も長いのです。

これはもちろん、豊富に摂取された食物繊維を腸内細菌が分解(発酵)させるのに必要な長さだと考えることができます。

さらに、欧米人と日本人では、消化酵素の違いもあるでしょう。

つまり、〝消化器とその消化能力との間で不適合が生じ、さらに便秘が大きく影響している〞わけです。

日本人の肉類の摂取量は、明らかに欧米人よりも少ないのですが、日本人は肉類を消化吸収しづらい体質であることを自覚する必要があります。

見かけは西洋化しても、人体は古来の日本人そのもの、つまり草食動物です。

進化には、途方もない年月が必要なのです。

 

Human Circulatory System and Cardiovascular System are the heart, blood and blood vessels. It includes the pulmonary circulation.Arteries carry blood away from the heart and veins carry blood.3D

 

これまで述べてきたように、心不全や脳卒中、そしてガンなどの疾患は、動物性タンパク質を腸内細菌が腐敗発酵させることで生じる酸性腐敗便、そしてさらにその腐敗産物であるタンパク性アミン類やTMAO、その他の有害物質が全身循環することで引き起こされる可能性が高いと考えられます。

あらゆる器官や臓器、組織の細胞を障害すること(万病のもと)になるのは明白です。

 

断食博士・甲田光雄医師は、徹底した宿便の排出と断食療法で、ガンをはじめ脊髄小脳変性症などといった難病患者を数多く寛解に導いています。

 

Max Gerson, M. D. (1881-1959)

また近年のガンの治療においては、アメリカのマックス・ゲルソン博士が開発し実践している「ゲルソン療法」がその一例で、徹底した〝糞便の排出〞と〝食事療法〞を行い、素晴らしい治療成果をあげています。

さらに、以前のブログでご紹介した『がんが消えた─ある自然治癒の記録』の著者、寺山心一翁(てらやま しんいちろう)氏が、ご自身の末期がんを、現代医学の治療から離れ、西式健康法などの自然療法によって寛解させています。

法規制によって公表はできませんが、弊社のお客さまからも様々な事例が寄せられています。

これらの治験例は、本稿でご紹介している論説を裏付ける理論的治験的根拠になっているとも考えられます。

 

まとめると、以下のようになります。

1. 全世界で年間2700万人以上もの命を奪う心不全や脳卒中、ガンなどの生活習慣病の原因は不明とされているが、現代医学の盲点となっている共通した危険因子がその原因である可能性が高い。

2. 弊社独自の便秘の定義からすれば、先進国のほとんどの人が便秘症状に陥っていると推測される。

3. 日本人の体質は、動物性タンパク質の代謝(消化吸収)に適さない。
1950年以降、日本人の肉や乳製品の消費量は激増している。

4. 過剰に摂取された動物性タンパク質が未消化のまま大腸に到達し、腸内細菌による腐敗発酵の結果、タンパク性アミン類をはじめ、TMAO、インドール、スカトール、フェノール、メルカプタン、アンモニア、硫化水素などの猛毒を含む有害物質が産生される。

5. これらの有害な腐敗産物は、大腸によって吸収され血流にのって全身を循環する。

6. 大腸による吸収の際、猛毒のタンパク性アミン類は、直腸付近から吸収されるため人体の解毒器官でもある肝臓を介さないため、その毒性が維持される。
またタンパク性アミン類が多量に吸収された場合、急性尿毒症を引き起こし、吐き気や眩暈など症状に見舞われる。

7. タンパク性アミン類は、異常超高血圧波を発生させ、循環器系の脳血管や心臓血管に激烈なダメージを与え、生命や健康を害する。

8. 腸内腐敗(腸内異常醗酵)による酸性腐敗便から産生されるTMAOやその他の有害物質は全身を循環し、さまざまな器官や臓器の細胞に障害を与え、ガンをはじめとした多くの疾患を発症させる。

9. このようなメカニズは、一般には知られておらず、もしそうであった場合、ほとんどの人がこの危険な状態を無防備なまま長年放置している。
生活習慣病に類する諸病は、長年にわたる有害物質の蓄積によって発症することが究明されている。

という可能性が高いと考えられます。

 

Smart doctor in white lab coat and glasses with question marks above head standing arms folded and thinking about treatment plan, doubting diagnosis, looking for solution to patient’s health problem

 

繰り返しになりますが、現状の医学では多くの病気の原因は不明とされています。

そして原因がわからないため、その多くは薬剤投与を中心とした対症療法に終始しています。

対症療法よりも根本療法で得られる治癒成果の方が、遥かに優れていることは言うまでもありません。

自然界に原因のない結果はありませんから、原因のない疾患というのもないのです。

何らかの症状を抱えている人は、この症状の原因はなんだろうか?と考えてみてください。

原因がわからなければ、根治させることもできないわけです。

 

現状の医学では原因不明とされていても、研究者や進歩的な医師の間では、「そうである可能性が高い」というエビデンス(科学的根拠)や治験例が数多く存在します。

しかしヒトの健康は、単に人体の話ではなくて、そこに微生物などが複雑に絡んでおり、これが病気の原因の決め手だと結論づけるのは難しいでしょう。

遺伝子を治療したり、有益な細菌を投与したりすることで健康状態が回復するのか?

遺伝子の異常も腸内細菌のバランスも健康状態の結果なのか?

原因と結果を履き違えている場合もあります。

そういう意味で弊社は、危険因子だと考えられることについては、〝用心してください〞とお伝えする立場をとっています。

とくに心不全や脳卒中は、症状が発症してからの対処では、あまりにリスクが高すぎます。

いずれにしても、〝食べる物〞と〝食べ方〞、そして〝排泄〞が人間の健康にとって重要なファクターであることに疑いの余地はありません。

 

多くの人が認識していないのが、〝排泄はデトックス(解毒)の最終段階〞だということです。

便は単なる食物の残渣ではありません。

人によっては内容物の中に、有害な腐敗産物を大量に含んでいるということです。

 

何よりも大切なのは、腸内に便を溜め込まないこと、そして腐敗を起こさないことです。

つまり「予防」することです。

 

医聖ヒポクラテスは2000年以上も前に、この〝健康の第一条件〞を看破していたわけです。

 

“ 万病は腸にはじまる ”

“ 健全なる身体を心がけるものは、完全なる排泄を心がけなければならない ”

Hippocrates

 

余談ですが、映画『インディージョーンズ』でお馴染みのハリソン・フォード氏(80歳)は、米紙「USAトゥデイ」に対して、「健康で、アクティブで調子良くいることが楽しい。

 

 

年を取った自分の体型を保つことを意識している」と語っています。

そして、肉や乳製品(動物性タンパク質)を食事から取り除いて健康な食生活を始めたそうです。

彼は自分の体や地球への肉の悪影響を考えてこの決断を下し、現在は、主に魚や野菜を含む食事を厳格に守り、セルフケアを重視していると言います。

ハリソン氏は自分の引き締まった体のほとんどを、

〝つまらないシンプルな食事〞

で維持していると述べていますが、(それが本物の食べ物であれば)美容や健康に良いことは明らかです。

ハリソン・フォード氏以外にも「ベジタリアン」や「ヴィーガン」だと公表している海外のアーティストやアスリートは大勢います。
たとえば、こんな人達です。

 

 

ナタリー・ポートマン(Natalie Portman)
アリアナ・グランデ (Ariana Grande)
マイリー・サイラス(Miley Cyrus)
ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)
リゾ(Lizzo)
エリー・ゴールディング(Ellie Goulding)
ザック・エフロン(Zac Efron)
ジェナ・ディーワン(Jenna Dewan)
ルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)
リアム・ヘムズワース(Liam Hemsworth)
ベネディクト・カンバーバッチ(Benedict Cumberbatch)
ヴィーナス・ウィリアムズ(Venus Williams)
ウッディ・ハレルソン(Woody Harrelson)
ビミニ・ボン・ブーラッシュ(Bimini Bon Boulash)
ジェイソン・ムラーズ(Jason Mraz)
シア(Sia)、ウィル・アイ・アム(Will.i.am)
ファーン・コットン(Fearne Cotton)
マデライン・ペッチ(Madelaine Petsch)
ホアキン・フェニックス(Joaquin Phoenix)
サイモン・コーウェル(Simon Cowell)
などなど、他多数。

 

いずれにしても、どう考え、どう行動するかは、その人次第です。

弊社は、その判断のための情報(コンテンツ)を提供しておりますが、予防するか放置するかは、その人次第なのです。

 

行動によって、未来は変えられます。

〝いのちまで人まかせにしないために〞

 

 

カラダは間違えない

間違っているのは〝生き方〞のほうだ

 

安保徹(あぼ とおる)

新潟大学名誉教授・免疫学の世界的権威


 

References

 

1. Muegge. B. D., et al. Diet drives convergence in gut microbiome functions across mammalian phylogeny and within humans. Science. 332, 970-974 (2011)
2. Norat. T., et al. Meat. fish. and colorectal cancer risk: the European Prospective Investigation into cancer and nutrition. Journal of the National Cancer Institute, 97. 906-916 (2005)
3. Sandhu. M. S., White. I. R. & McPherson. K Systematic review of the prospective cohort studies on meat consumption and colorectal cancer risk: a meta-analytical approach. Cancer Epidemiology, Biomarkers & Prevention. 10. 439-446(2001)
4. Chan. D. S., et al. Red and processed meat and colorectal cancer incidence: meta-analysis of prospective studies. PLOS One, 6, e20456 (20ll)
5. 井部明広『食品に含まれるアミン類』 日本調理科学会誌 47巻 (2014) 6号 p.341-347, doi:10.11402/cookeryscience.47.341
6. Z. Wang et al. (2011). “Gut flora metabolism of phosphatidylcholine promotes cardiovascular disease”. Nature 472: 57–63. doi:10.1038/nature09922.
7. R.A. Koeth et al. (2013). [http://www.nature.com/nm/journal/v19/n5/full/nm.3145.html “Intestinal microbiota metabolism of L-carnitine, a nutrient in red meat, promotes atherosclerosis”]. Nature Medicine 19: 576–585. doi:10.1038/nm.3145.
8.Efeyan. A., Zoncu. R. & Sabatini. D. M. Amino acids and mTORCl: from lysosomes to disease Trends in Molecular Medicine. 18. 524-533(2012)
9. “肉食の心血管病リスクに関する「カルニチン論争」” (pdf). 日経メディカルオンライン(日経BP社) (2013. 7. 1).
10. 安保徹『疲れない体をつくる免疫力』三笠書房
11. OEuvres analomiques, physiologiques et médicales de Galien, traduites par Ch.Daremberg. 2 vol., Paris, Baillére, 1856.
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