マイナス腸活の人

Vol.3 杉谷知香さん|ベリーダンサー

2019.08.19

杉谷知香さんプロフィール

今回ご紹介させていただくのは、中東発祥の「ベリーダンス」をフィットネスとして開発した杉谷知香(すぎたに・ちか)さんです。

杉谷さんは、ベリーダンスを通じてトータルビューティを提案する傍ら、美と健康のために「マイナス腸活」を熱心に実践されています。

まずは杉谷さんのプロフィールをご紹介させて頂きます。杉谷知香さんは、東京都の原宿や大森、恵比寿などにベリーダンス・スタジオ「アーランジュ」を展開され、フィットネスクラブ『ティップネス』でベリーダンス・フィットネスを総合監修するベリーダンサーです。運営会社の株式会社トラペジスト(東京都渋谷区)の代表取締役でもあります。『ベリーダンスダイエットでやせモテBODY』や『杉谷知香のマタニティベリーダンス体操』など著書も多数あり、TBS『金スマ』に「くびれの達人」として登場し話題になりました。その他NHK『美スポ!』など多くのTV番組に出演されています。

また、アーティストとしての活動も多彩で、作家の辻仁成氏との共著の絵本『ヤダとイイヨ』や、イタリアのファッションブランド『エトロ』の40周年記念絵本などの制作も手がけています。

そんな杉谷さんが「マイナス腸活」を始めたのは、「お肉が大好きという食習慣とのバランス」をとりたいと思っていたとき、知人から「マイナス腸活」を紹介されたのがきっかけだったそうです。ベリーダンシングは、「お腹を使ったダンス」という意味だそうですが、まさに「お腹がとりもつご縁」でした。野生の四つ脚動物は、歩いたり走ったりする度にお腹が動くため、便秘になることはないと言います。便秘は、お腹があまり動かない二足歩行の人間につきものです。ベリーダンサーの杉谷さんは便秘とは無縁ですが、「腸内腐敗の予防」として「マイナス腸活」を毎日欠かさず実践されています。

杉谷知香(すぎたに・ちか)

ベリーダンサー。ベリーダンススタジオ『アーランジュ』主宰。
2008年からベリーダンスを日本の女性に広めるために様々な分野で活躍中。
著書『杉谷知香のベリーダンス本』『ベリーダンスダイエットでヤセモテBODY』など多数。
フィットネスクラブ・ティップネスで展開中の大人気プログラム『ベリーダンスフィットネス』を開発&ディレクション中。

TBS「金スマ」、NHK「美スポ!」など番組出演多数。
アラブの民族舞踊であり、日本人にはとっつきにくかったベリーダンスを、日本人に分かりやすい「ダイエット」「エクササイズ」などのキーワードをまじえ幅広く啓蒙して行く事に成功。
ショーアップされたベリーダンスとともに、日常生活で取り入れられるようなベリーダンスの提案を続けている。
http://www.aalanju.com


著書;

「杉谷知香のベリーダンス本(DVD付)」(トランスワールドジャパン)

「ベリーダンスでらくらく骨盤ダイエット1日90秒でくびれ美人」(トランスワールドジャパン)

「1日3分×1ヵ月でお腹から痩せるDVDでわかるベリー・コンシャス」(実業之日本社)

「杉谷知香のマタニティ・ベリーダンス体操(DVD付き)~楽しく踊って「安産」をめざす!」(トランスワールドジャパン)

「ベリーダンスダイエットやせモテBODY」(エムオンエンタテインメント)

DVD;

「アーランジュのベリーダンス・ダイエット~ベリーダンスで美しいくびれ&有酸素ダンスでウエイトダウン~」(日本コロムビア)

「アーランジュのベリーダンス・ダイエット入門編~骨盤リセットでくびれを作るビューティー・プログラム~」(日本コロムビア)

「アーランジュのベリーダンス・ビューティー・ダイエット「基本編」1日5分で効く!初中級エクササイズ」(日本コロムビア)


ベリーダンスと食事改善でマイナス腸活の日々

『ベリーダンス』と呼ばれるダンスをご存知でしょうか?

ベリーとはお腹という意味。お腹や腰に特徴的な動きが見られる中近東発祥の民族舞踊です。もともとはエジプトやトルコなどで踊られていたダンスがアメリカに伝わり、そのきらびやかな衣装とオリエンタルな音楽に魅了された女性達の間でブームとなり、今では日本や中国をはじめとしたアジア圏でも広く踊られています。

私がベリーダンスと出会ったのはイラストレーターとして仕事をしていた頃。当時、座り仕事で運動不足の日々が続き、それを解消すべく入会したスポーツジムで偶然体験したのがきっかけです。

その頃の私は、体はそれほど太っていないけど日々ほとんど動かない生活がたたって筋肉が少なく、どんなに頑張ってもお腹周りの柔らかい贅肉が落ちないのが悩みでした。まだ20代の頃です。ジムに通いたての頃はマシーンを使ったトレーニングを行ないお腹周りを中心にエクササイズしましたが、どうしてもウエスト周りや下腹がふくよかなまま。女性はお腹周辺が痩せにくいと言うし、こんなものなのかなと思って諦めかけていた矢先、軽い気持ちで始めたのがベリーダンス。2〜3カ月続けていると腹筋にうっすらと縦の筋肉が見え始め、ウエスト周辺もシャープになってきているではないか!これはもしかして活気的な運動効果があるのではと思い、さらには独特の優雅な動きにも魅せられ、ベリーダンスにのめり込んで行ったのでした。

実際に、ベリーダンスは体の内側のインナーマッスルを主に使うので、引き締め効果があると言われています。重いウエイトを持ち上げるマシーントレーニングではアウターマッスルが鍛えられムキムキな体型になりがちなのと比較して、ダンスの動きはシャープで引き締まった肉体を手にいれるのに効果的です。特にベリーダンスは他のダンスと違い、お腹周り、腰回り、お尻周りの筋肉をこれでもかという程に動かし、それら周辺のインナーマッスルを刺激していくので、女性にありがちなぽっこりお腹や下半身太りの解消にも役に立つのではと考えています。そういった運動効果の他に、独特のアラブ音階の妖艶な楽曲に乗せてきらびやかなドレス衣装を身につけ優雅に踊るベリーダンスは、日常的にハードな環境で労働するOLや、メイクやおしゃれも二の次で家事や子育てに奔走する主婦など、あらゆる女性たちが簡単に体験できる『非日常』としてここ日本でもだいぶ認知されてきた感があります。でもたまに、いまだにリンボーダンスと間違えられる事もあるのですけどね。「あの、火の棒をくぐるやつですよね!」と言われ困惑する事もしばしば。そんな方にはぜひ一度、ベリーダンスのショーに足を運んで頂ければ、その魅力や運動効果をわかっていただけるだろうな、と思っています。

さて、ベリーダンスを日常に取り入れるようになり、実際に踊っている時間が増えた事以外に食生活もガラッと変わりました。

それまでは一人暮らしだったのをいい事に、お腹が空いたら菓子パンやクッキーなど適当なジャンクフードで空腹を満たす日々。夜遅くにお酒を飲んで帰宅後ラーメンを食べたり、朝食を抜いたり。不規則な生活で便秘がちになり、全身が常にダルく、肌荒れが酷かった時期もあります。

そんな体でベリーダンスを踊ろうとすると胸焼けがするし、夜中に大量の炭水化物を摂ると実際のパフォーマンスにも影響するほど体が重く感じます。さらに、量をたくさん食べている割にスタミナが足りない、持久力がない。カロリー的には成人女性の1日の摂取量として十分なはずで、むしろ多く摂取しているというのに、まったく元気が出ずにすぐに疲れてしまうのは何故だろうと思い、もしかしてこれは食事の内容が良くないのではないか、という考えに辿り着きました。

ダンスは全身運動であり、身体中の筋肉をまんべんなく使うスポーツと同じ、というのが私の考えです。そこで、スポーツを行なうアスリートの食事を参考に日々の食事改善に取り組む事にしました。まず食事を行なう時間帯ですが、不規則な夜型生活を送っていた私にとってこの時間改善が意外と大変でした。朝は遅くても8時までに朝食、昼は13時までに食べ、夕食は19時頃。炭水化物など生活のエネルギー源になる栄養素はなるべく朝食で多く摂ります。具体的には、白米であれば大人用の茶碗一膳。それにプラスして卵、豆腐、チキンなどのタンパク質、そしてフルーツ。朝に野菜ではなくフルーツにしたのは、甘い物を食べる生活が習慣化してしまっていたので、本当は朝食でデザートを食べたいところを妥協してビタミンを摂取できるフルーツにしました。ここは少し自分に甘いところです。一般成人女性の朝食の量としては多めですが、ベリーダンスはエネルギーの消費量も多いのでスタミナを維持するためにもしっかりとした朝食を心がけました。

昼食は外食が多いのですが、ここでは炭水化物はなるべく避けます。ランチセットの肉か魚に温野菜をプラスします。ライスやパンは通常の半量くらいを目安にします。サラダよりも火を通した野菜がベターですが、和食の調理はみりんや砂糖を大量に使うので余分な糖質を摂取する可能性があり要注意。シンプルに蒸した野菜にほんの少量の塩を振って食べるのが理想です。

食事改善を始めた頃は、夕食はなるべく自炊を心がけました。外食だとエンドレスにお酒を飲んでしまったり、飲酒後にはケーキやラーメンを食べてしまって最悪の食事内容になってしまうからです。家で食べる野菜はサラダにして、市販のドレッシングは避けます。少量の塩と新鮮なオリーブオイル、そして酢で和えて、少ししんなりさせて食べると量もたくさん摂取できるのでオススメです。サラダには糖質の低いモッツアレラチーズも和えると高級感のある味わいになり食べ応えが出ます。そして鶏ささみと野菜のスープ、魚や卵料理など。炭水化物は子供茶碗に一膳の玄米。玄米は腹持ちもよくしっかり食べた感があり栄養価が高いので本当にオススメです。

全体的に、今まで白米やパン、間食のスィーツで摂取してきたエネルギーの半量分位をタンパク質で摂取しようと考えました。そして野菜や果物を増やす事。食事改善を行なって2週間くらいで体調に変化が訪れ、それほど疲れを感じにくくなり、持久力がアップしました。長く踊っていても疲労感が訪れるのが遅く、目に見えて筋肉の状態も変わってくるのがわかりました。

そして特筆すべきはお腹の中の状態です。夜間に炭水化物を摂取する生活を送っていた頃は常にもたれたような状態で便秘がちだった腸も、定期的に排泄が訪れるようになり、それにより生活のリズムまで整いました。思いがけずマイナス腸活できたのです。

ベリーダンスの動きで『アンジュレーション』と呼ばれる動作があります。他のダンスでは『ウェーブ』と呼ばれる動きに若干似ているのですが、胸筋を引き上げたあとゆっくり降ろし、横隔膜あたりの筋肉を押し下げ下腹あたりの筋肉まで波打たせるように動かす滑らかな動作で、これを繰り返し行います。また腹筋を小刻みに連続的に素早く動かしたり、お腹を意図的に膨らませた直後にへこませるような動きもあり、胃もたれや便秘の状態だと正直アクティブに動くのはツライ…と思っていたのも事実でした。

そんな中、食生活の改善により便通が整い、ベリーダンスの動作もさらに軽やかさが増してきたのです。

腹筋を思い通りに動かす事ができるようになると運動効果もアップし、見た目にも大きく変化が現れます。身体の中の健康は外見の健康にも繋がっているんだなと実感しました。

ベリーダンスをエクササイズ風にアレンジした指南書を何冊か出しているため、私のもとに「○キロ痩せたい」「○カ月でスリムになりたい」という相談が多数届きます。そんな方には、私の今までの経験に基づき、ベリーダンスだけではなく食事改善も併用して取り組むようアドバイスしています。もちろんインナーマッスルを刺激し有酸素運動の効果もあるベリーダンスを定期的に正しい動作で行なうとエネルギー消費になり痩身へつながりますが、運動しているのに痩せないとおっしゃる方は食事の内容が悪い場合が多く、運動だけではなく食事改善が必要なのです。いくら運動量を増やしても、内容の良くない食事を続けていると根本解決には至りません。スィーツやデザート、夜間の炭水化物摂取など『間食』は控えつつ3度の食事で必要な栄養素をしっかり摂取し、それと合わせてベリーダンスを行なうよう指導しています。

栄養価の高い食事とお腹周辺を効果的に刺激するベリーダンスでマイナス腸活の日々。ぜひ多くの方に取り組んで頂き、健康な毎日を過ごしていただきたいです!

やってみよう!
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