美と健康の真実を考える

フルーツジュースって、どうなの?

2020.11.13

「天然果汁100%のヘルシーなジュース!」製造メーカーは、「もちろん、添加甘味料無使用です!」と、健康増進効果を売り込みたいですよね。しかしフルーツジュースは必須ビタミンやミネラルの一部は保持しているものの、最も重要な野菜と果物に含まれる「不溶性食物繊維」が取り除かれてしまっています。

2013年当時、ハーバード公衆衛生大学院の研究員だった村木功氏が英国医師会雑誌に発表した大規模な観察研究論文によって、「果物を摂っている人ほど糖尿病のリスクが低い」ことが明らかになっています。また果物の種類によってその効果が異なり、果物の中でも、「ブルーベリーやブドウを食べている人ほど、特に糖尿病のリスクが低い」ことがわかっています。逆に「赤肉種のマスクメロン(カンタロープメロン)は糖尿病のリスクを上げる」と報告されています。

果物が体にいい理由は、食物繊維が含まれているからで、肝臓による糖の吸収を抑えてくれます。しかし100%天然果汁のオレンジジュースは、清涼飲料水より、むしろカロリーが高いのです。清涼飲料水の果糖含有量は約28グラム(1オンス)あたり1.7グラムですが、オレンジジュースでは1.8グラムです。つまりフルーツジュースは、糖尿病のリスクを上げるのです。

ひと頃脚光を浴びた「スムージー」は一見ヘルシーな飲み物に見えます。しかし、残念ながらミキサーの刃による剪断作用は、果物の不溶性食物繊維を完全に破壊してしまいます。また、ノンカロリー甘味料以外の甘味料は、すべて果糖を含んでいます。

全体の33%の糖分摂取は飲料から来ています。地球上最大の2型糖尿病発生率にみまわれているのがサウジアラビアとマレーシアですが、清涼飲料水を浴びるように飲んでいます。国際糖尿病連合によれば、2017年現在、全世界の約5.6%にあたる4億2500万人もの成人を苦しめているということです。

「βカロテンを含んだ清涼飲料」は、1990年代に大流行しました。過去の研究で「緑黄色野菜や果物をたくさん摂取している人に、胃がんや肺がんが少ない」ことが報告され、これらに多く含まれるβカロテンによってがんが予防できるかもしれないと考えられるようになったためです。しかし近年の研究で「βカロテンを含んだ飲料は健康に良くなく、むしろ有害である可能性が高い」ことがわかってきたのです。βカロテンは肺がんを予防するどころか、むしろ肺がんのリスクを上昇させることが明らかになりました。さらには死亡率や心筋梗塞のリスクまでも高めると報告されています。これらの健康被害は男性よりも女性の方が大きいようです。そういえば、スーパーの店頭などでは、最近ではめっきり影をひそめた感があります。

また、野菜ジュースの定番「トマトジュース」。食品としてのトマトは体に良いものの、その成分で有名な「リコピン」が体に良いというエビデンス(証拠・研究報告)はありません。

どうやら健康的な食事に必要なのは「成分」ではなくて、「食品」を選ぶことのようです。やはり、果物も野菜も「生で、まるごと食べる」が重要なんですね!

 

 

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