さらに米国産牛肉の99%には、牛の生育を早め、飼育コストを下げる目的で「肥 育ホルモン剤」として女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)が投与されています。1970〜1980年代に、そうした肉を食べた幼い女の子の乳房が異常に膨らんだり、月経が起きるなどの異常な性発育が続出しました。
それ以来EUでは1988年に肥育ホルモンの使用が、1989年には肥育ホルモンを使った肉の輸入が全面禁止となっています。その後EUでは、乳がん死亡率が20%以上減ったといいます。今日、米国産牛肉を無邪気に食べるのは日本人だけなのです。東京大学大学院(農学科学研究科)は、2035年の米国産牛肉の輸入量は、国産牛の倍以上になると試算しています。